倫理声明を形式的なものとして扱っていませんか。しばしば最後に書かれ、以前の原稿からわずかな修正を加えて流用していることはないでしょうか。研究はすでに終了し、データは収集され、結果も明確になっているのだから形式的で大丈夫と考えられがちです。
しかし現在の出版環境において、倫理声明はジャーナルが最初に確認するセクションの一つであり、原稿が査読に進むかどうかを左右する要素になりつつあります。
ここ数年、編集部は投稿初期段階での技術的チェックを強化しています。かつては簡単な編集確認の後に査読へ回されていた原稿も、現在では査読開始前に倫理要件が適切に記載されているかが確認されます(1)。必要事項が欠けている場合、修正のために即時差し戻しとなったり、審査が遅れたり、場合によっては査読前却下(デスクリジェクト)となることもあります。
倫理と科学的執筆
かつては事務的要件とみなされていた倫理声明ですが、現在ではより本質的な意味を持つものとなっています。それは研究参加者への敬意を示すものであり、研究が確立された規制および倫理的枠組みの中で実施されたことを明確にするものです。また、編集者・査読者・読者に対して、その研究が国際的基準を満たしていることを保証する役割も果たします。
研究の公正性やデータ透明性に対する監視が強まる現代において、記録の明確さは極めて重要です。編集者は倫理的承認があったと推測することはできません。明確な証拠を確認する必要があります。読者もまた、研究がどのように審査され、参加者の権利がどのように守られたのかについて、より高い透明性を求めています(2)。適切に記載された倫理声明は、原稿そのものだけでなく、その背後にある研究文化への信頼を築きます。
ジャーナルが求めるもの
ジャーナルごとに多少の違いはあるものの、一般的に求められる基本要素は共通しています。すなわち、承認を行った倫理審査委員会または機関審査委員会(IRB)の正式名称および所属、承認番号と日付、文書によるインフォームド・コンセントに関する明確な記載です。コンセントが免除された場合には、その免除を認めた機関を明示する必要があります。また、多くのジャーナルでは、研究がヘルシンキ宣言に準拠して実施されたことの記載も求められます(3)。
これらの情報により、編集者や読者は研究が適切な審査を経ており、参加者の権利が守られていることを確認できます。たとえジャーナルが独立した倫理セクションを明示的に求めていなくても、これらの情報を含めることは信頼性を高め、説明責任を示すことにつながります。
EXCELができること
EXCEL Editingでは、優れた研究であっても倫理記載の不備によって審査が遅れるケースを見てきました。数行の正確な記載があれば、数週間に及ぶ不要な修正を防ぐことができます。適切な記録は任意ではありません。それは責任ある出版の一部です。私たちは、原稿がジャーナル基準を明確かつ正確に満たし、不要な遅延なく審査に進めるよう支援します。
明確に、誠実に。
来月も「Top Trends in Medical Writing」でお会いしましょう。
References
1. Hoekman A. Ethics in the editorial office: practical implications for managing journals. J Int Bus Stud. 2025 Oct 21.
2. So D, Knoppers BM. Ethics approval in applications for open-access clinical trial data: An analysis of researcher statements to clinicalstudydatarequest.com. PLoS One. 2017;12(9):e0184491.
3. World Medical Association. World Medical Association Declaration of Helsinki: ethical principles for medical research involving human subjects. JAMA. 2013;310(20):2191–2194.
